「SUPER FUNCY OF ZBONS」ズボンズ | 君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

中学から買い始めたCDがあまりに増え、自分で何を持ってるか把握出来なくなってきた。そのため同じCDを2枚買うという事件を産むこととなる(4回)。

この悲劇を五度繰り返さぬよう一枚一枚確認していこうという、

ブログにするほどでもない内容のブログなのだ。

superfuncy


北海道に着いてまず目についたのは、
あらゆるテレビモニターに釘付けになる道民の姿。
エゾロックでも至る所でその結果について気にしていたし、
みんながみんな、駒大苫小牧を応援しているのだ。

しかしその駒苫が負けた相手が、ハンカチ王子というのは、
道民も気が抜けてしまった事だろう。
他に良いネーミングは無かったのか。

さて、ハンカチ王子ならぬ、
タオルおじさんがお贈りするRSRレポ最終日。


RISINGSUN ROCK FESTIVALに関する述懐(その3)

8/19(土)

朝、この日もホテルのバイキングを喰らう。
不味い訳では無いが、
折角北海道まで来て、普通の朝飯食うのが何となく勿体ない気も。

昨日と同じ様にバスに乗り、石狩。
天気は昨日の雲もどこかへ消えてフェス日和。


ポカスカジャンも観たかったが、
真心は最初からガッツリ観たい。
これが正解、この日の真心は完璧。

いきなり「拝啓、ジョンレノン」から始まったものの、
この開放的フェスに合わせて、
「スピード」などのアッパーチューンはやらず、
「空にまいあがれ」や「素晴らしきこの世界」など、
世界に広がるような楽曲をチョイス。

そして、
「来る途中のタクシーのラジオで、
 高校野球でよくかかる曲ランキングに、
 山本リンダ「狙い撃ち」の次に入ってた」
という理由で披露されたのが「どかーん」!

キーボードにスカパラの沖、
コーラスにうつみようこと、
昨日見逃した組の豪華メンバーが居たのも嬉しい。

あまりに美しく清々しく、
この時点でここに来れた事に感謝するようなライブだった。


そのままレッドスターに居残り、奥田民生。
昨日も三人の侍、soul of どんとに出演、
今回よく働いている民生だが、
頑張ってますオーラは微塵も無い。
いつものようにダラリと出てきた民生だが、
そっからが凄かった。

まずは何とツェッペリン「BLACK DOG」!
そこから「快楽ギター」に繋げるという、
反則合わせ技をいきなり敢行、
そして「イージューライダー」。

「どうだこのドラマチックな展開。
 後は流します」

いきなり人をハイテンションにしといて、
MCで脱力させるのもこの人も味だ。
また、「CUSTOM」が聴けたのも感激。
なんと野外に合う曲か。


こっから飯食ったり、休んだり、うんこしたりで、
ベンジーまで特に何も観ず。
ただ、基地で休んでたら出てきたのが、
甲斐よしひろ。

恐るべき集客だった米米CLUBとは打って変わって
あまりに閑散としているステージ前。
ウドーミュージックフェスはこんな感じだったのか。

演奏自体はぶっとくてカッコいい。
いきなりマーシーもカバーしていた、
小林旭の「ダイナマイトが百五十屯」をぶちかます。

結局これしか聴いてないが、
流石に今の甲斐さんにサンステージはきつくないか。


ベンジーが始まるまで、
少しだけアーステントで大江慎也。
客は甲斐さん同様それほど入ってないが、熱は凄い。
出てくるや否や始まったのが「ロージー」。
バックはルースターズのメンバーでルースターズのナンバー。
これ、ルースターズやん!!

もっと聴きたかったが、
ベンジーが始まってしまう。

浅井健一。
「エゾロックエンジェル達」という素敵すぎるMCで幕を開ける。
それにしても音が恐ろしくカッコいい。
初めて観るが、ベース林束沙さんが美しい。

「危険すぎる」でゲストを期待したが、
ベンジーのライブでそれは無いか。

「古い曲やるわ」と呟いて
「ディズニーランドへ」。
そっから「SKUNK」。
客大暴れ。
ラストは「DEVIL」と、
ベンジーの歴史の深さを感じるライブとなった。


クロマニヨンズが始まるまでニートビーツを観ようと、
グリーンオアシスへの移動中、
ケータイが無いのに気付く。
焦って基地へ戻るが無い。
B.U.Pに電話を掛けてもらうと、落とし物センターに繋がった。
誰か拾って届けてくれたらしい。
エゾロックエンジェルに感謝。

という訳でだいぶ遅れてザ・ニートビーツ。
古いマージ—ビートを北海道の辺境で鳴らすヘンテコ4人組。
4曲程しか聴けなかったが、
相変わらずのゴキゲン振り。
メッセージ性などこれぽちも無い。
ここで踊らずにいつ踊るというのか。

MCで「俺らも終わったらクロマニヨンズ観に行く」とか言ってた。
こいつらが行くんだから、俺だって行く。
ニート終わりでサンステージへダッシュ。


何やら類人猿が吼えているようなSEが聴こえてくる。
間一髪間に合った。

ザ・クロマニヨンズ。
曲はミートザの時より増えている。
どれもこれも初期衝動のままに作ったような曲ばかり。
40半ばで未だ初期衝動で曲が出来るのが凄い。
曲調はよりパンキッシュで幼稚になった感じ。
一体どこまで退化出来るんだろう。
ああ、だからクロマニヨンズなのか。

ヒロト「駒大苫小牧おめでとー!明日は優勝するぞー!」
この日の昼間に駒苫は東洋大姫路に大逆転を演じたらしく、
いろんな所に話題になっていた。
しかし、マーシー「俺は西東京出身だから早実応援するぞ、バカヤロー!」
はっはっは。
マーシーがここまでご機嫌なのも珍しい。

ここでまた飯。
この日はやたら食った。
4、5食は食べたような気がする。


MO'SOME TONEBENDER。
この日は前のように、「ワルキューレ」ではなく、
ヘヴィなリズムに乗って登場。
武井のHHH水吹きも無し。
後から調べた所によると、
一発目はGANG OF FOURの曲だったらしい。
この曲と続く「ロッキンルーラ」が素晴らしく、
踊り倒していたのだが、
ここで、ふらりと林檎嬢がステージに現れていたらしい。
俺、全く気付かず。
どうやら彼女、相当酔っ払ってたとか。

ラストは武井のオンステージ。
タンクトップをホーガンばりに破り、
髪をかきあげ「フォーウ!」。
これはリックフレアーの真似だろう。
気付けば腰にはNWAのベルトが巻かれてるし。
最後はベルトを高く掲げ、
そのまま肩に掛けてレスラーっぽく退場。
いいなぁ、俺もあれやりたい。


ここで、エゴとギターウルフを迷うが、
今日の一番のお目当てはズボンズなので、
位置的な関係でウルフを選択。

新ベースウルフ、ユージを初めて見るが、
元々演奏がどうこうというバンドではない。
大事なのはどれだけ野蛮か。
ユージは出てくるやマイクスタンドを蹴り飛ばす。
なんて野蛮。

「オールナイトでぶっ飛ばせ!!」

うおー!!
カッコいい!!
音酷い!!
その後も「星空ジェット」「ジェットジェネレーション」
などやってたが、
サビでこれらの単語を叫んで
ようやく何の曲か分かる程に音が判別出来ない爆音。
俺は大興奮だが、B.U.Pは渋い顔。


しかし、ズボンズが始まってしまうので、
後に引かれながらも移動。

ズボンズ。
気が付けばもう10年くらい聴いてるバンドなのだが、
ライブはタイミングが合わず未経験だった。
その意味でもこのバンドは一番楽しみにしていた。
そしてその期待に十二分に応えてくれる
凄ぇライブだった。

リーダーのドン・マツオは如何にもひ弱そうで、
ギターを抱いた楳図かずお、みたいな感じなのだが、
ひとたび演奏を始めれば、グルーヴモンスターと化す。

二日目の深夜、こっちの身体は既にボロボロだが、
最後に残った体力も全てこのグルーヴ地獄に吸い取られる。

全員の演奏レベルが著しく高く、
プレイに対する集中力が物凄い。
タイミングを一つ間違えればおじゃんになるような、
ギリギリの所で全員が演奏している。

最初こそ、スカスカだった客席も、
気が付けば結構な人だかりになっていた。


圧倒的なズボンズも終了、
こっちはほとんど腑抜けだ。
腑抜けつつもレディキャロが観たい。
ゾンビの如くフラフラとアーステントに向かい、
2、3曲だけRADIO CAROLINE。
だが、殆ど覚えていない。

覚えているのは、ウエノは見た目があんまり変わってないので、
一番ミッシェル感を残しているなぁ、という事だけ。

その後は、唯一足を踏み入れてなかったボヘミアンガーデンで、
Taiji ALL Starsを観るが、
芝生に横になるとすぐに寝てしまった。
民生や松雪泰子なども出たはずなのだが。

起きてアーステントに戻り、
DOPING PANDA。
PVくらいでしか聴いてないが、
PVの方が疾走感あったな。

最後に基地で横になりながら、KEMURIのラストの方だけ。
気が付けば、完全に朝、
雲間から太陽が覗く。
ライジングサン。


祭りが終わってしまったという
残念と疲労感と汗に濡れたTシャツをリュックに詰め込み、
我々は石狩を後にした。


SUPER FUNCY OF ZBONS。
ここからは、「C'mon&Get Down」をやったかな。
カッコいいです。
しかし、ズボンズがあれほどとは。
また観に行かねばなるまい。


ズボンズ
SUPER FUNCY OF