「SWEET SPOT」ゆらゆら帝国 | 君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

中学から買い始めたCDがあまりに増え、自分で何を持ってるか把握出来なくなってきた。そのため同じCDを2枚買うという事件を産むこととなる(4回)。

この悲劇を五度繰り返さぬよう一枚一枚確認していこうという、

ブログにするほどでもない内容のブログなのだ。

sweetspot


今朝起きたら、腰に激痛が走った。

また、エゾ二日目から足が日光と草にやられ、
ジンマシンが出来、今も赤く腫れている。
今はもう治ったが、終わった次の日は体中が筋肉痛に襲われた。

エゾロックとは、地獄だ。
天国が二日間延々続くという地獄なのだ。

以下には俺が如何にしてそこまでの状態に陥ったかを述べる。


RISINGSUN ROCK FESTIVALに関する述懐(その2)

8/18(金)

朝、ホテルのバイキングを喰らう。

相席した人がサラリーマン風というか、
オタク風というか、所謂真面目そうな人で、
札幌の地図を観ながらブツブツ言ってたんで、
きっとすすきのソープツアーにいらっしゃったんだろうなぁ、
等と考えていると、
その後、その人はRSR会場行きの一緒のバスに乗った。

B.U.Pは
「アイドル的な人とか出ないのに。
 7188とかかなぁ」
等と、見た目だけで判断する失礼なもの言い。

誰でも受け入れる深い懐。
それがエゾロック。


ほどなく、石狩到着。
リストバンド交換。
今年のリストバンドは、布製。
柄や文字は刺繍で、ちょっとしたミサンガみたい。

バスは昼前には着いたが、ライブは3時から。
まずは物販を覗き、Tシャツをいくつか購入。
俺の部屋は夏ごとにTシャツがやたら増えて困る。
だったら買わなきゃいいのだが。

取り敢えず去年同様レジャーサイトに基地を作り
(シートを敷くだけ)、準備万端。
しかし、雨がパラパラ。
この日はずっと降ったり止んだりが続く事となる。


このフェスは、フジもそうだが、
始まる前から一つの影を落としていた。
清志郎がガンにより、出演キャンセルになったのだ。

その代役に白羽の矢が立ったのが、
三人の侍。

侍三人、刀を携えて登場。
侍とは言いながら、実にダラダラと、
語尾に「ござる」を付けながら、
民生はビールを呑みながら、
最高のセッションが繰り広げられる。
当たり前だが、全員歌もギターも篦棒に上手い。

基本、アコースティックなユニットだが、
曲に因っては、エレキも使っていた。
やはりCharにエレキを握らせれば凄い。

途中、CharのMC、
「昨日、清志郎の夢を見たんだよ。
 ……夢に出るって事は、もうやばいのかな」
何と不謹慎、だが面白い。
すぐに「俺だから言えるんだよ」とも。


続いては、くるりだが、
友人Mご推薦の小谷美紗子を観てみる。
ドラム、ベースはカッコいいが、
肝心の小谷さんがイマイチ。
女性ボーカルは声量と情念の量がモノを言うと思っているので、
その分で小谷さんは物足りない。
3曲程で退散。


くるり。
途中からだが、どうもサマソニと同じセットリスト。
序盤にどうやら岸田が「雨を止ませる」とか言ったらしく、
「予定変更して、土砂降りにする」などと。
最後は「雨を降らせて、虹を作りましょう」ということで、
「虹」。
何となくだが、全体的に流した印象。


次のお目当てZAZENまでは間があるので、ブラブラ。


山嵐を一曲だけ。
なんでも最近は随分マイルドになったらしい彼らだが、
少し観た限りでは、物凄い重低音で破壊の限りを尽くしていた。
只今逆風のミクスチャー系、頑張ってほしい所。


InK。
よく知らないアクトだが、まぁ卓球だし、
と何となく足を向けたが、
これがどうにも気持ちよく、身体が勝手に踊る。

卓球は何でか「氷の世界」を唄ってる。
続けざまにCMにも使われた「BASSLINE」。
クールな映像も伴い、ついつい長居。
B.U.Pに促され、ようやく移動。


途中に見える、ROCK'N'ROLL GYPSIESや
7188に気を取られながらも
サンステージに戻り、ZAZEN BOYS。

こちらもセットリストは先々週のライブと同じだが、
破壊力は同様、いやそれ以上。
よく聴けばリズムやグルーヴは凄いが、
メロディらしきものは殆ど無い。
グルーヴと日本語だけで構成されている音楽。
彼らを初めて観た時、これは海外向きかも、
と思ったが、改めて観るにどう考えても日本人専用。
向井が絶妙のタイミングで「昇り龍」と唸る時のカタルシス、
これは外人にゃ一生分かるまい。

途中から椎名林檎嬢参加。
あんまり打ち合わせしてないのか、
ずっと向井の方を見ながら、
コーラス入れるタイミングを計ってる。
その所作が何とも可愛い。
そして美しい。
2曲程の後、一礼し退出。

最後は狂乱の「半透明少女関係」。
サンステージ全部が踊り狂う。
先々週に続き、この日のベストアクト。


終わるとすぐさまアーステントに移動、
グループ魂。
サマソニで見逃しているだけに、
ここでは途中からでも観ておきたい。

着くと、とんでもない人の数。
恐らくアーステントの集客記録だろう。
ネタ的には、亀田、欽ちゃん、獅堂などをフィーチャー。
終わりの方で、向井徳次郎こと向井秀徳登場。
ついさっきまで自分のバンドを熱演していたというのに、
タフな人だ。

阿部サダヲと向井の豪華コント。
向井、「お野菜サンバ」なる
「キタキツネの頭を万力で潰す」
という内容の歌(おそらくアドリブ)を一節唸る。

魂は大体構成はいつも一緒なのだが、
毎回微妙にネタを変えてくる。
そこが何度も観たいも思わせるミソだ。
あと、ギリギリのネタ。
誰々が死んだ、とか。

港カヲルの後説、
「続きましては、ゆらゆら帝国改め、
 よい子悪い子普通の子です!はりきってどうぞ!」


ゆらゆら帝国。
彼らが出てくるや、
先程までのバラエティ一色だったアーステントが、
毒々しいサイケ柄に変わる。

出だしは「タコ物語」で我々の心ににょろにょろ触手を伸ばすが、
続く「すべるバー」で一気にスパーク。
彼らを知らない人々でも、はねとびのOP曲は知っているのだろう、
テント内は大騒ぎ。
そこからはほぼノーMCで怒濤のサイケチューンの嵐。

何でも、袖で林檎嬢も観ていたとか。
この後も林檎嬢はあらゆる場所で目撃されている。


脳みそを溶かすようなライブもほどなく終了、
この流れで、DMBQ、
と行きたいところだが、
我々はホテル組。
バスでホテルへ帰らねばならないのだ。

勿論残ってても良いのだが、
その場合タクシーにて帰らねばならず、
ちゃんとタクシーが捕まるのか保証は無い。

出口付近を見渡してもタクシーの影は無く、
仕方なく我々はバスに乗車。
しかし、バスが動き出してすぐの曲がり角に、
山程タクシーが停まってた!
運転手さん!停めてくれ!
などと言える訳も無く、バスは無情にもスピードを上げるのだった。


この日のベストアクトはZAZEN。
それにInK、ゆら帝、三人の侍が続く。


今日はゆらゆら帝国の新作「SWEET SPOT」。
しかしエゾでは、ここからは「タコ物語」しかやってない。
ドロドロ感は溢れるが、
フェス対応出来る爆走チューンが無いのがしんどい所か。


ゆらゆら帝国, Shintaro Sakamoto
Sweet Spot