「RIDE THE LIGHTNING」METALLICA | 君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

中学から買い始めたCDがあまりに増え、自分で何を持ってるか把握出来なくなってきた。そのため同じCDを2枚買うという事件を産むこととなる(4回)。

この悲劇を五度繰り返さぬよう一枚一枚確認していこうという、

ブログにするほどでもない内容のブログなのだ。

ridethe


うわー、明日からエゾなのに何の用意もしてない!!
でも書きます!!

「サマーソニック私的レポート ~世界の中心でDIEを叫ぶ~」

8/13(日)大阪


この日はB.U.PがTシャツを漁るというので、
少し早めに集合。
前日2枚程所望したTシャツではあるが、
折角なので、オフィシャルものとKEANEものを一枚購入。
KEANEに至ってはCDも持っておらず、
尚かつその時点でキャンセルは発表済みだったのだが、
デザインがゆらゆら帝国みたいで気に入ってしまったのだ。

朝からショッピングとブレイクファーストを楽しむという
セレブ感溢れる行動、今日は良い日になる予感。

腹ごしらえが済んだら、SONICへ移動。

チャットモンチー。
最近頓に802で掛かっており、
少し気にはなっていた可愛らしい女の子三人組。
皆、同じ様に気になっているのか、
早朝にも拘わらず結構な入り。

MCは素人に毛が生えたレベルだが、
決して大観衆を前に物怖じはしていない。
ナノムゲンや802のでかいイベント等にも出たりしているので、
大バコは慣れているのかも。
(しかし、「メタリカさんを観たら、実家へ帰らせて頂きます」は名MC)

そして、問題は彼女達の鳴らすその音。
決して上手くはないのだが、
ロック以外の何者でもないサウンドをまっすぐに奏でる。
しかしこれでは、ロックは不良の音楽だとか、
怒りの音楽だとか、内省の音楽だとか、
そんな概念が一瞬にして破壊されてしまう。

もしかしたら、若さ故の、
この一瞬だけの奇跡なのかもしれないが、
実は彼女達は恐るべき事をやってるのかもしれない。


チャットモンチーに異常な興奮をしていたMちゃんともども、
MOUNTAINへ移動。

少しみんなでお昼寝したら、
JOHNNY BOY。

ロゴからして如何にも都会的なアベックチーム。
音や服装、映像を使った演出など、
見た目こそ洗練されてはいるが、
どこかしらパンクの臭いが漂う。
後ろで流れる映像にも
歴代のパンクロッカーの画像が使われたりしている。

今調べた所に因ると、
彼らは順調に売れたにも拘わらず、
その政治的な物言いに業界から村八分にされてしまったらしい。
それにもめげず、ようやくここまで辿り着いた苦労人のようなのだ。

何とも頼もしいが、
音的にはもうちょっとグッと来るモノが欲しいかも。
ただ映像は無茶苦茶カッコ良い。
VJに花丸をあげよう。
JOHNNY BOY自身には二重丸を。


65DAYSOFSTATIC。
今回のダークホース。
タワレコで試聴した際、結構良かったので、
この度観てみたのだが、非常に素晴らしかった。
轟音と静寂とデジタルによるインストバンド、
つまりはモグワイにテクノ的手法を足し算した音楽なのだが、
(タワレコにはモグワイmeetsエイフェックスツインと書いてた)
これが見事にはまる。
実に気持ち良い。

今はモグワイのフォロワーとしか評価されないかもしれないが、
それだけに終わらない才能はあると思う。
これから過剰に期待。


ここでグループ魂を観に行ったMちゃんからの連絡で、
ZEPPは入場規制との事。

ホルモン→魂→PUFFYでは仕方ない。
そっちは諦めて、SONICへ移動、
EL PRESIDENTE。

話題のバンドなので、一応と思って観たら、
これも気持ちよい。
ボーカルのおっさんもスーツで決めて、
キーボードとドラムがまた奇麗な姉ちゃんで、
如何にもショーという趣き。
日本で言えばクレケン的な位置なのだろうか。

中盤まではまぁまぁな感じだったが、
終盤、ボーカルがハイトーンボイスを出す曲が増え出すと、
一気にボルテージが上がる。
思わず踊らずにはいられない。
サービス精神に溢れたリサイタルはあっという間に終了。


同行者二人がこのままくるりまで居る、
というので、そのままThe Cardigans。
一世を風靡したスウェディッシュポップの第一人者だが、
俺はさほど知らない。

何となくポップでキュートで柔らかい感じを想像していたのだが、
ギターの人はアンドリューWKででも弾いてそうな
いかついおっさんだし、
ボーカルのコはアヴリル・ラヴィーンみたいだし、
なんか必要以上にロック色が強い。
それも俺が嫌いな感じのロック色。
なんだろう、相川七瀬みたいな臭いというか。

俺でも知ってる有名なポップチューンもロック的にアレンジされ、
最後は「なんとか~、ファッキン、ユウ~~」
みたいなアドリブ入れてた。
スウェディッシュポップがファッキンて!!


カーディガンズが終わり次第、
俺だけ抜けてMOUNTAINのTHE RAPTUREへ。
残念ながら数曲しか聴けなかったが、
何とも間の抜けたダンスミュージックと言った感じで心地よし。

うーん、カーディガンズよりこっちを優先すべきだった。
もっとちゃんと聴きたい。

ふにゃふにゃ踊ってたら早くも終了、
仕方なくSONICヘ戻る。


入るとエル・プレジデンテでも結構な人だったが、
それ以上にぎっしり入っている。
流石、BAD DAY人気か。
Daniel Powter。

俺が聴かないタイプの音楽だが、
決して嫌いな訳ではない。
ダニエルさんは発声が奇麗で、
広い会場にもその美声が響き渡る。
たまにはこういう音楽も良いものだ。

ただ「BAD DAY」で、
折角「イッショニウタッテクダサイ」と
日本語で訴えたにも拘わらず、
ちゃんと唄える人はあまり居ないのか、
マイクを向けた客席からは
殆ど歌声は聴こえなかったのは悲しい。
みんな冷やかし客なのね。


ようやく同行者お目当てのくるりの登場。
今年の大阪サマソニは邦楽勢が非常に弱く、
だからこそだろう、人の入りこそ先程と変わらないが、
客の期待感が桁違いだ。

くるり、変なマントを羽織って登場。
MCも日本語なので、変に安心する。
曲目はヒットチューンとよく知らない曲を混ぜた構成。
少し岸田の声が違って聴こえたのは気のせいか。

岸田がMCで「これが俺のサマーソニックや」
と取り出したのは近鉄の駅名が書いてるタオル。
同じインテックス内で鉄道展も催されており、
岸田はそこに足を運んだらしい。

始まる前、「もしかして岸田、鉄道展行ってんちゃうか?」
などと言ってたのだが、
まさかホントに行ってたとは。
岸田は俺らが思う以上に岸田だった。

最後は「虹」でしめて終了。
ただ、俺はやっぱり今のドラマーより
クリストファーの方が好きだ。


晩飯を食いにAQUAへ。
DEVENDRA BANHARTなるアーティストを横目に
しっかりと腹ごしらえ。
なかなか良いが、君たちにはかまってられない。

何せ次はMETALLICAだ。


考えてみれば、今年初めてのOPEN AIR、
そこまでの道程、俺はまるで戦場に赴く戦士の面持ち。
始まる前に同行者Mに、それじゃ、と別れの挨拶。

「続・夕陽のガンマン」のテーマ、「Ecstacy Of Gold」が流れ出す。
映画「メタリカ~真実の瞬間~」のラストシーンが脳裏をよぎり、
モリコーネの美しくも儚いメロディに俺の涙腺が思わず緩む。

俺は続・夕陽のガンマンは未見なのだが、恐らくそのワンシーンなのだろう、
モニターには無数の墓の中で彷徨う男の姿が写っている。
無数の墓。
今にして思えば、あれは「MASTER OF PUPPETS」のジャケだ。
前フリだったのか。

そして、暗闇の中から遂にメタリカが姿を現す!
1曲目は何だ!?
だだだだだ、だーん!!
うおう!!
いきなりのCREEPING DEATH!!
いきなりのダーイダーイ!!
OPEN AIR全体でダーイダーイ!!
変なの!!

それにしても、音が良い。
今までのサマソニでもベストなバランスじゃないか。
ギターのクランチ一個一個が石つぶてのように飛んでくる。
昨年のOASISの音の小ささとは雲泥の差だ。

数曲やった時点で、メンバーが引っ込む。
モニターに英文が写り、
日本語訳のナレーションが入る。
「マスター・オブ・パペッツ20周年なので、
 今から全部完全再現します!!」
うおう!
(ナレーションはもっと丁寧な物言いだったが)
場内騒然!!
またも涙腺が緩む!!

モニターはまた別の映像を映し出す。
映像は机の上を舐めていき、
最後に一本のテープを映す。
そのテープがくるりと再生する。
「BATTERY」のイントロが静かに流れる。
そして、曲調が激しくなると同時に、
照明がつき、本人達の生演奏にチェンジ!!
どうですか、この素晴らし過ぎる演出!!

カークは後頭部を見ても地肌が分かるくらい禿げてたが、
ギターは上手い!!
ギターが上手けりゃ頭髪など必要でないのだ!

そして、トゥルージロ。
この人はホントに可愛い!!
思わず、よーしよししてやりたくなる。
恐らくこういう感情を「萌え」と言うんだろう。
トゥルージロ携帯ストラップとか出ないだろうか。
「真実の瞬間」を見た人なら分かると思うが、
見た目こそ人の一人や二人殺してそうだが、
実に純真無垢で心から音楽を愛するナイスガイだ。
そう言う意味ではチャットモンチーと何ら変わらない。


ここで、他所から貰ってきたセットリストを紹介。

Creeping Death
Fuel
Wherever I May Roam
For Whom The Bell Tolls
The Unforgiven
Battery
Master of Puppets
The Thing That Should Not Be
Welcome Home (Sanitarium)
Disposable Heroes
Leper Messiah
Orion
Damage, Inc.
- - - -
Sad But True
Nothing Else Matters
One
Enter Sandman
- - - -
The Other New Song
Seek and Destroy

「ONE」の途中、
ソロ終わりでジェームズが
歌の入りを間違えたのにはビックリした。
あんなに完璧な演奏する人たちなのに、
何百回、何千回やった曲だろうに、
こんな単純なミスするんだなぁ。
本人、照れ笑いしてました。

最後は「Seek and Destroy」で演奏終了。
その後は正月の餅撒きのようにピックとスティックを客にばらまく。
縁起が良い。


気が付けば、俺の声は枯れ、
腕は筋がおかしくなり、
足は歩く度に痛むようになっていた。

疲労と多幸に包まれて、
俺のサマーソニック06は終わりを遂げた。



ってか、長文過ぎる!!
たかがフェスの感想に何時間かかってんだ!!
もしかして、誰もここまで読んでくれてないのではないだろか。

でも、来週にはエゾ編もありますからね!!
覚悟しろ!!
ダーイダーイ!!


ライド・ザ・ライトニング。
激名曲「Creeping Death」収録。

B.U.Pは会場で、白人二人組に
「君は『マスター~』と
 ほにゃらら(恐らく『ライド~』)どっちが好きだ!」
とみたいな事を英語で捲し立てられ、
聴いた事もないのに
「ま、ますたーおぶぱぺっつ…」と答えたらしい。
白人達は「ほらみろ!」「えー、なんでだよ!」などと言ってたとか。
メタリカ好きは世界共通でバカばっかりだ!!


Metallica
Ride the Lightning



メタリカ
RIDE THE LIGHTNING