「The Private Press」DJ shadow | 君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

中学から買い始めたCDがあまりに増え、自分で何を持ってるか把握出来なくなってきた。そのため同じCDを2枚買うという事件を産むこととなる(4回)。

この悲劇を五度繰り返さぬよう一枚一枚確認していこうという、

ブログにするほどでもない内容のブログなのだ。

privatepress


靖国参拝より、エルビス参拝の方が、
何となくむかつきます、MZDです。
では、

「サマーソニック私的レポート ~僕の頭の中のサマソニ~」

8/12(土)大阪

の続き。
長文です。


出だしは好調だったものの、
2枚目でミソ付けてしまったマンドゥ。
この後に出るアークティック・モンキーズの猛烈な突き上げもあり、
新譜とともに、ここで健在をアピールしておきたい所。

皆、期待感はあるようで、
マウンテンで待っていると相当数の客が集まってくる。
ちょっと空いた所で観ようと思ったら、
気が付けばギュウギュウの中に居た。

ライブ自体は良かったのだが、
パンチ力は前回の方があった。
ラストの「the band」と「sheep dog」で
強引に持っていった感じ。

ロックンロール・リバイバル世代は、
急激に売れたので、人気と成長が伴ってない気がする。
HIVESとかは、その姿勢で行け!って感じなんだけど。
潰れるには惜し過ぎる。
もう一丁!


ここで、物販覗いたんだっけな。
メタリカ・マスターTとミューズTを買う。


戻って、KOOKS、アクモンを観ようと思ったら、
既にとんでもない人数が並んでいる。
予定変更、兄貴に逢いに行く。

アンドリューW.K.。

基本的に彼の曲はどれも曲調は似ている。
多分、全曲「PARTY HARD」やっても別に問題無いだろう。
逆に言えば、それでも成り立つ程に、
アンドリューという男のライブ力(らいぶぢから)は凄い。

アンドリューは喉が弱いのか、
声もよく聴き取れず、
歌唱力自体も全然大した事ないのだが
(ギターのコーラスの方がよく声が出てる)
それをとにかく全身を使って補う。

俺が以前単独公演に行った際は、
彼は足の骨を折っていた。
にも拘らず、彼は車いすに乗りステージ上を縦横無尽に走り回り、
客席を感動に導いた。

アンドリューのファンは楽曲、演奏のみに惹かれている訳では無い。
その余りに愚直に真摯に、
我々と何かを分かち合おうとする
そのアティテュードに感動しているのだ。

つまるところアンドリューとは、
島本和彦の精神を注入したピエール瀧、
みたいなものかもしれない。

この日も、影武者をステージに登場させてる間に
本人はフロアのど真ん中に現れたり、
MCも我々に分かりやすい様にゆっくりはっきり語りかけたり、
あの手この手で我々とコミュニケーションを取ろうとしていた。

また、ボインの女性コーラスを加入させたのは正解。
むさ苦し過ぎるビジュアルに華が出るし、
音楽的にも幅が広がる。

ただ、フロアに彼が突如現れた時、
殺到する客の一人から
後頭部にエルボー喰らわされたのには参ったが。


ここで、早めの晩飯を食いに
アクアステージへ。

入ると、THE CAT EMPIREなる南米ぽいバンドが演奏していた。
これが何とも心地よい。
日本ではまだまだ無名だが、皆、音だけに反応しているのだろう、
結構な客が踊っている。

飯食って、よーし俺も、と思った所でライブ終了。
つれない。

どうやらこのバンド、オーストラリア産だとか。
もう一回ちゃんと観たい。


一度外に出て、戻ってくると、
もうLITTLE BARRIEが始まっていた。

去年のサマソニで観た時に非常に気に入り、
CDを買おうとしたが、白盤赤盤どっちにするか悩んで
一年経ってしまった。

まぁ、その程度の思い入れだったので、
少しくらい遅れてもいいや、
てな気分だったのだが、
演奏を聴くや、最初から観なかった事を深く後悔。

カッコいいのだよ!!

去年居たおっぱい揺れるデブドラマーが消え、
細身の男が代わりに太鼓を叩いているのだが、
こいつのドラムが実に良い。
いや、ギターもベースも歌も良い。

別にマンドゥみたいにフックの効いたメロやリフがある訳でも、
HIVESのようなパンチがある訳でもない。
じゃあ何があるのだと言われれば、グルーヴ、グルーヴ!
もう、グルーヴしかない!といっても過言ではない。
身体が音にリンクするのが分かるというか。

決してテンションを上げ切らないのも高得点。
あくまで中火くらいでプレイを続け、
その内こちらは知らぬ間に沸騰しているという案配。
テンションに頼らず客を引っ張るのは相当の腕が必要のはず。

この日のベストアクトは彼らに決定。
CD買います。


LITTLE RARRIEをアンコールまで観てたら、
MUSEの大半は終わってたみたいだったので、
それだったら、今から始まるブンサテ観るかと、
COSMOへ移動。

初っ端から「KICK IT OUT」で満員のZEPPを盛り上げるが、
何かがおかしい。
iPODに入ってる音と何か違う、物足りない。

と思ったら、2曲目が途中でストップ、
最初から機材トラブルで音が一つ鳴っていなかった様子。
笑い飯西田に似たローディーが必死で直す。

ようやく直り、演奏は再開される。
ハードなナンバーを立て続けに。
が、俺にはまだ何かが足りない感じがした。
良いバンドではあるな、とは思ったけれども。


3、4曲程聴いて、インテックスへ戻る。
DJシャドウを少し。
映像がイカす。
当然音もカッコ良かったが、この手の音楽は
ちょっと聴いてすぐに効果が現れるものではない。
どっぷり肩まで浸かってようやく気持ちがよくなってくる。

しかし、浸る間も無くTOOLの時間が迫っており、
後ろ髪を引かれながらもすぐさまSONICへ移動。


TOOL。
客の入りはトリとしては少ないか。
その空いた空間を外人の厚い肉が埋める。
どうやらこのバンド外人受けが良いようで、
やたらに外人が多いのだ。

確かにこの音は日本人向きでは無いかもしれない。
少なくとも、日本のヘヴィロック好きには受け入れなさそう。

何しろこのバンドとにかく変拍子が多い。
普通のヘヴィロックのつもりで頭振ってるとすぐにずれてきて、
「んがっぐぐ」
みたいになる。

キチンと聴き込んだ者でないと、
キチンとノレないという非常に敷居の高いヘヴィロックだ。

斯く言う俺も「ラタララス」しか持ってないので、
それ以外の曲ではずっと
「んがっぐぐ、んがっぐぐ」
となりっ放しだった。

しかし、目の前で行われている事はとんでもない事だ、
という事だけはガンガン伝わって来るので、
非常にフラストレーションが溜まる。
結果、凄く良いライブなのにイーッてなる、
と言う一風変わったライブだった。
次回はきっちり予習してから行きたい。


TOOLが終わってケータイをチェックすると、
途中で別れた友人達は既に南港を後にしたらしい。

誰もいないんであれば気兼ねする事も無い、
最後までガッチリ観ようと、MOUNTAINへ。


MASSIVE ATTACK。
過去にフジでチラリとだけ観たのだが、
物凄く良い雰囲気を出しており、
今回その真偽の程を確かめたかった。

最初は座って観てたのだが、
音があまりに気持ちよく、寝てしまいそうだったので、
しんどいが、立って聴く事にする。

また疲れた身体にこの光と音がよく染み込む。
それに合わせてふにゃふにゃと身体を揺らす。
先程メイナードのタコ踊りを観た影響か。

時計を見れば9時、
リンキン客に巻き込まれない内に早く帰ろう、
と、頭では思うのだが、
音楽が居心地よすぎて、足が出口に向かない。

俺はマッシヴアタックについてはよく知らんが、
意外にも非常にロックを感じた。
ロックの持つ音楽のダイナミズムみたいなモノを、
ちゃんと体現してらっしゃるなぁ、と。

特にラストの曲は疲れも伴って、
身体が浮くような気持ちに。
結局終わったのは9時40分くらいだったか。


リトルバーリー、ブンサテ、シャドウ、TOOL、
そして、マッシヴ。

この一連の流れに、
なんだか悟りの境地に辿り着いたような、
インド行って帰ってきたみたいな、
そんな解脱者気分でようやく俺も帰路についたのだった。



ふはー、長い。
明日はもっと短くしよう。
エゾ出発前だし。


DJ シャドウのThe Private Press。
名前からして、HIPHOP的なアレかと思ってたのだが、
いつぞやPVを目にして非常にカッコ良かったので、
中古にて購入。

ただ、マッシヴもそうだが、
こういう音楽って、いつ聴いていいのか、
自分の中でまだ決まってないので、
なかなか聴く機会がないのが正直な所。


DJ Shadow
The Private Press



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