俺はmixiでGolaを扱う店に関する有力な情報を得、
小雨の降る中、三宮に向かったのだが、
その行く手を阻んだのは意外にも、
サンバを踊る半裸の女性軍であった。
神戸で半裸でサンバと言えば、
神戸の方ならもうお解りだろう。
今日は神戸祭りの日であったのだ。
神戸祭りとは、
祭りと言いながら何を祭っているのかイマイチよく分からない、
神戸市主導の年一回のイベント。
神戸市民は参加者とその家族以外誰も観に行かない事で有名だが、
このイベントは何故かやたらサンバをプッシュしている。
その内の一つが、「サンバストリート」なる出し物で、
結構な数のサンバチームが各々バラバラに、
京町筋の至る所でで延々サンバを踊り狂うというもの。
つまり、下は小学生、上はかなり妙齢な奥方まで、
きらびやかな下着を纏った半裸女性が
道路中に溢れているという、
地獄だか天国だか分からない状況に出くわした訳だ。
これほど大規模なイベントにも拘わらず、
観客はその家族とおぼしき人たちの他には、
バズーカのようなカメラを持った紳士たちが殆どであった。
それにしても、日本にこれほどサンバを踊る人が居るとは、
全くビックリだ。
その内の殆どの人からやる気が感じられなかったのは、
きっと、しとしと降り止まぬ霧雨のせいなんだろう。
そんなことはさておき、
フェス特集のラストを飾るは、
UDO MUSIC FESTIVALだ。
このフェスに関しては以前一度言及し、
その時は、サンタナ、KISS、ドゥービー、ジェフ・ベックという、
教科書に載ってるようなロック界の遺跡を集めて
なぁ~にがやりたいんだ、コラ!
という内容でお送りしたが、
ウドーの野望は尚も進行中だったようなのだ。
まず、お爺ちゃんと比較的無名の若手だけだったラインナップに、
プリテンダーズ、アリス・イン・チェインズ、
ベン・フォールズ、オーディオスレイヴらを加え、
80年代、90年代を押さえてきた。
世代の真ん中を埋めた恰好だ。
これで、今までオーバー40だった客層が
30歳台まで引き下げられるだろう。
それでいて、20歳代の若い客への求心力は持たない
見事なブッキング術である。
まぁ、ベン・フォールズ、オーディオスレイヴは
現役バリバリなので若い子も聴いてるだろうが、
音楽性がおっさんでも聴きやすいっぽい。
そこに加えたのもう一組がプッシーキャットドールズ。
俺もよくは知らないのだが、
公式HPに因ると、
「恋するキューティー・エンジェル 日本大胆上陸!
全米のセレブ・レディが憧れる、スーパーセクシー・パフォーマンス・レヴュー」
という事らしい。
想像するに、キャットやドールの恰好をした半裸の女性が、
プッシーを見せてくれたりするのだろう。
つまり、これまで以上におっさんに向けた求心力を強化する事になり、
「ロックが好きな(好きだった)おっさん」から
「プッシーが見たいただのおっさん」まで、
広いおっさん層に照準を拡大させたのだ。
これにより、ウドーの「オトナ帝国」は
尚一層、強大強固なものになっていくのだった!
今日の一枚は、上記に挙げたどれも持ってないんで、
ベン・フォールズ・ファイブで。
ベン・フォールズ・ファイブといっても、
5人組ではなく3人組で、
ベン・フォールズ・ファイブといっても、
「4時ですよ~だ!」に対抗して、
関テレがベン・フォールズを司会に
夕方の番組を作ったわけでもない。
前作に較べ聴きやすいポップさが多少無くなり、
アルバム全体の完成度を上げてきた。
「金を返せ」などのイメージで聴くと
結構暗いんでビックリするかも。
Ben Folds Five
The Unauthorized Biography Of Reinhold Messner