「SUPERSHITTY TO THE MAX!」THE HELLACOPTERS | 君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

中学から買い始めたCDがあまりに増え、自分で何を持ってるか把握出来なくなってきた。そのため同じCDを2枚買うという事件を産むこととなる(4回)。

この悲劇を五度繰り返さぬよう一枚一枚確認していこうという、

ブログにするほどでもない内容のブログなのだ。

supershitty

フィンランド、
と聞いて殆どの方は
ハノイロックスを思い出すだろう。
もしくはレニングラード・カウボーイ。

フィンランドだ!って言ってんのに、
ハノイだのレニングラードだのと名乗るから
非常に混乱してしまうのだが。

普通の日本人にとってフィンランドと言えば、
ムーミンなどから連想される、
のほほんのした牧歌的なイメージが主だろうが、
今のフィンランド・ロックシーンを見渡せば、
HIMやRUSMUSやChildren of Bodomなど
やたらゴスったりメタったりデスったりしてて、
ほのぼのイメージからは程遠い。

しかし、木の葉パンさんの素晴らしすぎるブログ
などを拝見するに、
やはり牧歌的イメージが支配しているようにも見える。

本当はフィンランドとはどんな国なんだろう。


今日は水曜日、近所の映画館シネカノンが、
1,000円で観られる日だ。
「トムヤムクン!」はもう観てしまったので、
もう一つの方、「かもめ食堂」を観に行く。

以下には感想めいたものを書くので、
まだ観ておらず且つ観たいと思ってる人は、
ニャロメTシャツ着てコーヒーでもすすってて下さい。


まず最初にぶっちゃけて言ってしまえば、
それほど面白い映画ではない。

ストーリーらしいストーリーは特に無く、
ギャグと思われるシーンでもあまり笑えない。
台詞も薄く、心に引っ掛かってこない。

日常の生活の中で、何か滲み出るものを
見出していこうというタイプの映画なのだろうが、
イマイチ何かを感じ取る事が出来なかった。

日本人が外国で食堂を開き、
そこに集まる「自分探し中」な女性二人。
二人がお手伝いをしている間に、
店は大繁盛を遂げる……。

何ともメルヘンチックな話ではある。
沖縄やムツゴロウ王国に行けば、
本当の自分が見つかると思っている人たちと似ている。
そこら辺の感覚が俺にはどうにも気持ち悪かった。

それでもこの映画が最後まで飽きずに
非常に楽しく観る事が出来たのは、
美しく可愛らしいフィンランドの町並みと、
細かな小道具のデザインの良さと、
小林、片桐、もたいの演技が素晴らしかったからだろう。

特に小林聡美が素晴らしい。
必死で覚えたであろう完璧(に聞こえる)なフィンランド語、
料理の手捌き、姿勢の良さ。
大和撫子が異国で背負った覚悟がビンビン伝わって来る。
三谷幸喜は良い奥さんを貰った。

最後の方、3人が別れを示唆するシーンで小林は、
「ずっと一緒にはいられない。
 人は変わっていくものですから」
(うろ覚え)と、幾分ドライ&クールに呟く。

このシーンで少し救われる。
食堂がただのムツゴロウ王国でない事の現れだし、
また、小林の役柄にもグッと深みが増す。
この台詞が無ければ、俺の評価はもっと低い所だった。
エンディングで井上陽水が流れるが、
もたいまさこの演技は陽水さんを真似してるかの様。

また、途中コーヒー好きの男が出てきて、
どっかで観た事があると思ったら、
アキ・カウリスマキの「過去のない男」の人だった。
マルック・ペルトラ、というらしい。
そう言えばカウリスマキもフィンランドで、
この映画ともどこか雰囲気が似ている気がする。

恐らく、場内は殆ど女性だった事からも、
この映画は女性の方がシンクロしやすい作品なのだろう。
俺も性転換したらもう一回観ようと思う。


ハノイもレニングラード・カウボーイもHIMも
持ってないので、北欧繋がりでヘラコプターズ。
以前4thアルバムを紹介し、
その時はそれ程でもないと思ってたのだが、
この1stを聴いてぶっ飛んだ!
凄ぇ!!
モーターヘッドのパクリやん!!
ストゥージズのパクリやん!!
でもカッコええからええんや!!

もう一つの北欧がここにある。
必聴!!


The Hellacopters
Supershitty to the Max!



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