「Raise The Alarm」The Sunshine Underground | 君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

中学から買い始めたCDがあまりに増え、自分で何を持ってるか把握出来なくなってきた。そのため同じCDを2枚買うという事件を産むこととなる(4回)。

この悲劇を五度繰り返さぬよう一枚一枚確認していこうという、

ブログにするほどでもない内容のブログなのだ。

$君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

高城剛は「オールマイティパス」を持っていたが、
先週期限が切れたのだ。

というネタをツイッターで呟いたんだけど、
高城剛が持ってるのは、
どちらかと言えば「悪魔のパスポート」かな。


さて、ここんとこ色んな物を見聞きしましたよ。
出たりもしたし。

その色々をざっと。


まずは、「アバター」。
いやー、凄かったなー。
既に半分忘れかけてるけど。
以下にはその感想を少し語るので、
アレな人は3Dメガネを落としてやっさんの真似でもしてて下さい。

何が凄いって、
お話、技術、時代、その他諸々完全に合致してるのが凄い。

まず、違う肉体に自分の意識を入れて、
別の世界に入って行く、
っていう設定は、それがそのまま3Dメガネの意味に繋がる。
つまり、主人公ジェイクが感じてた感覚が
3Dメガネによって我々にダイレクトに伝わるように出来てる。

初めて見たナヴィの娘(以下ナヴィ子)は、
実に不細工で感情移入など出来ようも無い、
しかし実際映画を終盤には彼女に欲情する程に思い入れていた。

ジェイクが葛藤しながらも彼女を愛すプロセスを、
我々は全く同じタイミングで感じていたのだ。

お話は一見、古き良きアナログ文明vs権力暴力、
というよくある形に思えるが、
ナヴィ星(名前なんだっけ)の生物全てが
ネットで繋がってるという設定を加える事で、
現在のネット文明vs権力暴力に早変わり。

シガニー・ウィーバーが、会社がでかい大木を倒した事に
ぷんぷん怒るシーンがあって、
アレなどは昨今の中国のネット規制などを想起させる。

最近俺自身ツイッターにはまり過ぎのきらいがあるんだが、
ナヴィ星のネットの在り方はツイッター的。
キャメロンがツイッターを観てこの設定を考えたのかどうかは知らないけど、
ともかく、ちゃんとツイッターを観てお話を考えたはずの
北川悦吏子とは雲泥の差がある。
(これもさんざんツイッター上でつぶやいているが、
 ツイッターでツッコみながら観る「素直になれなくて」は最高なので、
 みんなもツイッターにおいでよ!)

ラスト近く、ナヴィ体ではなく現実のジェイクが、
ナヴィ子に抱かれるシーンがある。
現実の自分は小さくて弱くて情けない存在。
そんな自分をナヴィ子は優しく抱いてくれるのだ。
キャメロンは自分の性癖を、いや男が持つ普遍的な性癖を、
見事に暴露して表現してみせた名シーン。
藤子F先生の「やすらぎの館」と繋がった。

ラストシーンに関しては、
もしかして賛否両論あるのかな。
例えば「もののけ姫」のアシタカは結局の所、
向こうには行かない。
愛する人と一緒に居る事ではなく、
人間界の中で生きる事を選択する。
片や、ラストサムライのトムクルは向こうに行っちゃう。

ここら辺の違いは日米の差なのだろか。
言ってしまえば、アメリカ人的には、
アメリカの文化なんて歴史も大した事は無いので、
それ以外に大きい価値観を見つければ、
そっちにダイブする事も比較的容易、
でも、日本人はそこまで自由になれない、のかな。
どうだろ。

何にせよ、これが宮崎作品なら、
多分ジェイクはみんなと一緒に地球へ帰ったんじゃないかな。
押井作品なら、ナヴィ星ネットに漂うゴーストになる、と。

うわ、アバターだけで長文になっちゃったな。
まだ語りたいこといっぱいあるけど、強制終了します。

次。

えー、先週バンクララジオに出ました。
楽しかったけど、番組としての形は成してなかったような気がします。
これからも月イチくらいで出る予定です。

http://www.fm826kai.co.jp/info/radio.htm

FM826のネットラジオ
「南陽・ほっそんのバンクララジオ」(毎週金曜22時~24時)

次。

映画「プレシャス」を観てきました。
不幸のどん底で生きる女の子の話なんだけど、
無理して綴るほど、この映画に対しての言葉を持ってないので、
感想などはちょっとやめときます。

でも、モニークは良かったなー。
娘をボロクソに罵倒するシーンがあるんだけど、
それ自体が物凄くカッコいいラップになってた。
あと、マライヤ・キャリーとレニクラも良かった。

次。

シアターシンクタンク万化公演「ホワイトライ」。

二年間の休止、突然の訃報、それでも過ぎていく時間、
様々な事を乗り越えての今公演だけあって、
流石の力作でした。
問題は力作過ぎ、というか。

端的に言えば、身内に不幸な事故があり、
そのせいで夢見がちになってしまった30女が、
目を覚ましてちゃんと生きようとする前日の話、
なんだけど、
それを彩る膨大な情報量がお客さんの心を相当戸惑わせたようで、
検索を掛けても感想が殆ど出てきません。

察するに、序盤の数術云々で理解を諦めたお客さんが多く居たのでしょうが、
そういうお客さんへの配慮が何かあればなぁ、と。
それがアフタートークだったのかもしれませんが、
如何せん時間が短すぎた。
webラジオ「ボンクラジオ」もありますが、
あそこは設定や世界観を説明してくれる場になりそうにもないし…。

芝居自体は脚本にも役者にも情念が乗ってて素晴らしかったです。
正直泣きかけました。

次。

ホワイトライを見終えてすぐにほっそんさんに連れられ、
LINX'Sという演劇イベントを観にいきました。
7ほどの団体が20分ずつネタを披露するというスタイル、
言わば、演劇のロックフェスとでも言うような。

中でもミジンコターボさん、ステージタイガーさんには感心させられました。
オモロい奴らはまだまだ居るのだな。

ただ、フェスっぽいだけあって、
空気が若いというか軽いというか、
少し静かな芝居をやる劇団にとっては
若干アウェイで厳しい舞台なのかな、という気も。
オアシスの裏のブラッククロウズがスカスカだったように。
アクモンがやってるそばのステージで
矢野顕子が「うるさいねぇ」と呟いたように。

まだまだ発展途上ではあるだろうけど、
演劇を志すものの熱、みたいなものは、
ビンビンに感じるイベントでした。


バンクララジオのOP曲は、
俺が何曲かそれらしい曲を選んだ内の一曲、
それが、サンシャイン・アンダーグラウンドの「Put You In Your Place」。
イントロの感じが、何となくラジオ始まりそうな感じするな、と。