「スーパー・ジャイアンツ」BLIND FAITH | 君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

中学から買い始めたCDがあまりに増え、自分で何を持ってるか把握出来なくなってきた。そのため同じCDを2枚買うという事件を産むこととなる(4回)。

この悲劇を五度繰り返さぬよう一枚一枚確認していこうという、

ブログにするほどでもない内容のブログなのだ。

bkindfaith


最近テレビで月刊KINGという
雑誌のCMをよく見るが、
そこでバックに流れている曲がなかなか小気味良く、
ボーカルの感じから、
一瞬「ベンジーか?」と思ったら、
最後に「つんく♂」という文字が出てきて、
あまりのショックに血尿が出たmzd216です。
一日寝たら止まりました。
良かった。


さて、先日は折角の連休だったんで、
連続で映画観賞しようと街まで出掛けたら、
観たいのはほぼ時間が合わなかったので、
第5候補くらいの「ユナイテッド93」を観賞。

連投で申し訳ないが、
以下にはその感想を語るので、
まだ観ておらず、且つ観たいと考えている人は、
愛する人に電話でもしてあげてください。


一応説明しておくと、
この映画は、9.11テロの際、
ハイジャックされた4機の飛行機の中の一機に
焦点を当てた作品である。

2機はWTCビルに、1機はペンタゴンにそれぞれ突っ込み、
残る1機は何のターゲットもない田舎に墜落した。

その1機「ユナイテッド93」の中で、
墜落間際何があったのか?
遺族の証言、管制塔に残る記録等だけを元に
検証し映像化したのが、今作品である。

つまりは、誰も観た事が無い大過去の歴史映画を作るのと、
その行程は同じだ。

違うのは、この事件がまだ記憶に新しく、
遺族やアメリカ国民、
いや全世界の人々の心にいまだ深い傷を残している、という点。

そんな状況下に於いて、製作前から批判の声が大きかったこの映画、
監督のポール・グリーングラスはどう切り抜けるかと思えば、
彼は、「一切の情緒を捨てる」という手でこの難問に向かった。

カメラは手持ちでドキュメント風、
役者は全員無名、
ドラマ的演出は一切なされていない。

それが逆にこちらの恐怖心を掻き立てる。
何故なら、我々はこの映画のラストを既に知っているからだ。
という事は、この事件をロクに知らない人が観れば、
とんでもないクソ映画、という事になるのかもしれない。


また、テロリスト側は如何にも狂信者という趣きは一切無く、
その一人はインテリ風に描かれており、
皆凶悪犯というより、熱心なイスラム教徒という感じだ。

ラスト近く、ホワイトハウスまであと20分という所で、
俺は「もうちょっと!」とテロリスト側に
気持ちが少し加担してしまった事を否定出来ない。

と思えば、ラストでは「機首上がれ!」と、
乗客側に感情が戻る。
つまり、演出的に偏ってないのだ。

アルジャジーラの人がこの映画を観れば、
それはそれでちゃんとテロリストの映画として
観られるのではないだろうか。

ただ、アメリカ人がこの映画を観れば、
当然乗客側の気持ちで観るわけで、
より一層偏った愛国心と、
間違ったイスラム教徒への憎しみを
増幅させるだけなんじゃないか、
と思ったりもする。


しかし、どうせだったら、
他の3機は失敗して、
この機だけホワイトハウスに特攻してたら……、
などと考えるのは、些か平和ボケすぎだろうか。


この話題でこのジャケは不謹慎極まりないが、
他に思い付かなかったのでこれで。
因みに「ブラインド・フェイス」とは「盲目的信念」の意。

俺、知らなかったんだけど、
「スーパー・ジャイアンツ」って邦題なのな。
という事はこれ付けたヤツは
宇津井健の事を知りながら確信犯的に名付けた訳だ。
クラプトンもさぞかしガッカリだろう。

あ、音は流石にスーパーバンドだけあって良いですよ。
どうしても聴かなくてはならない、
という程ではなかったけど。


Blind Faith
Blind Faith



Blind Faith
Blind Faith



ブラインド・フェイス
スーパー・ジャイアンツ・ブラインド・フェイス



ブラインド・フェイス
スーパー・ジャイアンツ



ブラインド・フェイス
スーパー・ジャイアンツ+9



ブラインド・フェイス
スーパー・ジャイアンツ(紙ジャケット仕様)



ブラインド・フェイス
スーパー・ジャイアンツ(でかジャケ)



Blind Faith
Blind Faith [Import]