この世にムダなものは沢山あるが、
その中でも何が一番ムダかって言えば、
ムダ毛ほどムダな物もないだろう。
何しろ名称に「ムダ」が入っているくらいだ。
俺の体毛は脇毛にしろ陰毛にしろ、
本数自体はそれほど多くはないのだが、
何故かヒョロヒョロと長く伸びる。
それはケツ毛も同様だ。
あれは中学時代だったか高校時代だったか、
何気に肛門付近を触った時の衝撃、
あの瞬間の恐怖は今でも忘れられない。
長いケツ毛は本当に何の意味があるのか分からず、
何ならうんこを拭く時などにおいて非常に邪魔で、
本人(ケツ毛)は肛門を守っているつもりの
ナイト気取りなのかもしれないが、
実際には、もし体毛事業仕分けがあれば、
真っ先に撤廃されるべき体毛だ。
ケツ毛に栄養が天下りしてると思えば、
怒りを禁じ得ない。
依って撤廃することにした。
ウチのシェーバーは髭を刈るバリカンみたいな機能も
付いてるヤツなので、それを利用。
この時程、丸ごと水洗い出来るタイプを買ってて良かったと思った事はない。
さて、いざやってみると、
俺は右利きなので、
右手で行う作業、つまり左尻側の毛は刈れるのだが、
右側の毛がなかなかうまく刈れない。
ここでこの日は疲れて中断、
続きは後日と相成った。
現在、俺のケツ毛はアシンメトリー、
言うなれば石川遼くんみたいになっている。
しかし、ここで節電を心掛けねばならない事態が発生。
それこそムダな電力は節制せねばならない。
男のムダ毛を処理する程ムダな電力使用もあるまい。
この作業は当面中断とする。