「IN RAINBOWS」RADIOHEAD | 君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

中学から買い始めたCDがあまりに増え、自分で何を持ってるか把握出来なくなってきた。そのため同じCDを2枚買うという事件を産むこととなる(4回)。

この悲劇を五度繰り返さぬよう一枚一枚確認していこうという、

ブログにするほどでもない内容のブログなのだ。

$君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)-inrainbows

ニッポン!(チャチャチャ)
ニッポン!(チャチャチャ)
ニッポニアニッポン!(チャチャチャ)

トキの繁殖の応援をしている間に、
W杯もすっかり終わりかけてしまっているようなのだが、
やはりとっくに終わってしまった
火曜日のゲキジョウ
【30×30 サーティー・サーティー】pair.2
『メカ万化 × はちきれることのないブラウスの会』、
ご来場いただいた方々、
誠にありがとうございました!
今さらですが!

今回は何故か無茶苦茶緊張しました。観てるだけなのに。
お腹壊しました。観てるだけなのに。

その甲斐あってか無くてか、
「はちきれることのないブラウスの会」、
年末にもう一本短いヤツをやらせていただく運びとなりそうです。
細かいご報告はまた後日!
首洗って待ってろバカヤロウ!

おっと失礼、
思わずアウトレイジ語が出てしまいました。
あの映画の副作用として、
いちいち語尾にコノヤロウ、バカヤロウを付けてしまう病気に罹りますね。

というわけで映画感想のコーナー。
今回は3本まとめてやります。
「ヒーローショー」「アウトレイジ」「告白」の
邦画暴力映画3本立て。
まだ観てなくて前情報入れたくないヤツは、
牛乳でも飲んでろコノヤロウ!

一言で暴力映画といっても、その扱いは3本様々で。
例えば「アウトレイジ」の暴力は、
どちらかと言えば、非常にコント的。
初期のたけし映画に於いては、痛みを伴う暴力描写というものに
非常に拘っていたと思うんだが、
今回は暴力をボケ、もしくはツッコミとして使ってる印象。
なので、どんなに残虐なシーンでも目を背けたくなるという事は殆ど無い。

また、同じく今までのたけしのヤクザ物で徹底されてきた
たけし自身の自殺願望が無くなり、
ラストではカッコ悪くとも生きる事を選んでいる。
そして、刑務所で余生をのほほんと暮らしている最中、
突然殺される。

たけしの中に自殺や破滅というロマンはもう無くなったのか。
しかしそれでも寿命を全うすることさえできず、サンピンに刺殺されるという
どうにも居場所のない現状、
少しばかりたけしの背中が小さく見える映画。

破滅のロマンや暴力に対する幻想が一切無いのが現代だとするならば、
その点を描ききったのが井筒和幸の「ヒーローショー」。

「岸和田」「パッチギ」にあった楽しい暴力が一切無く、
ただただ痛く、
拳によるコミュニケーションなどは無く、
その暴力は絶えず一方通行だ。
「岸和田」「パッチギ」での敵との関係が、
「嫌い過ぎて、ある意味好き」であるのに対し、
こちらは、「嫌い、っていうか、他人」とでも言うか。

たけしのヤクザ映画がどこか爽やかなのは、
あれはあくまでヤクザ、つまり暴力のプロの話、
プロたる者、目的の為に殺すことは厭わないし、
逆に殺される事も想定に入れているからだ。
覚悟があるのだ。
「死んだら死んだで終わり」
その考えがロマンにも繋がる。

反対にこのヒーローショーでの素人暴力は実に醜い。
責任を取ろうという人間が一人もいない。
唯一、ユンボを動かす為に呼ばれたおっさん、
アイツだけがプロであり大人だ。
実際、殺したのもあのおっさんだし。
あのおっさんには幻想がある。
あのユンボおじさんのスピンオフが観たい。

そういう素人暴力の映画ではあるのだが、
そんな矮小な素人暴力の前ででもビビりまくってしまうのが、
我ら一般人というものだ。
そんな普通の何も無いヤツをジャルジャル福徳が好演、
ビビってビビりまくって、
何もかもかなぐり捨てて、お母さんの胸に帰る。
アイツは芸人の道(それもそれほどのものではない)も降り、
もう恐らくやっては来ない暴力と相方の亡霊にビビりながら、
一生たい焼きを焼き続けるのだ。
色々と物議を醸しているらしい、あのラストシーンだが、
俺には無茶苦茶怖いラストに見えた。

「告白」という映画を考えるのが難しいのが、
前半と後半で大分印象が違う点。
暴力という部分で考えれば、
前半、松たか子の独白のBGMとして聞こえるクラスの喧騒、
熱血教師の存在などは、非常に暴力的。
クラスの下らない奴らが皆でギャーギャー声を揃えるだけで、
また、底の浅い善意や良心を誰かにぶつければ、
それはれっきとした暴力だと思うし、
あの学校の嫌な感じを見事に表現しているとは思う。
(あの嫌な感じを煮詰めて濃縮させるとヒーローショーになる)

だが、後半、あの爆弾作るカシコの学生(以下爆弾くん)と
松たか子の二人に焦点が当たっていくと、
映画としては普通になってしまう感じがした。
何と言うか二人のとんち合戦というか、デスノートみたいというか、
とにかく俺が知る社会とは別の世界の話になってしまう。

前半の松たか子先生の独白シーンが素晴らしいのは、
あの無自覚に暴力を撒き散らす糞ガキどもに、
確実に意識的に覚悟を持って暴力で返す所なのだ。
爆弾くんは全てにおいて自覚的でカシコな犯罪者、
つまりは怪物、映画内の住人なので、
彼に焦点が当たれば映画は現実味を失う。
(ただ、むしろエンターテイメント性は後半加速する。)

それでも、この映画が素晴らしいと言えるのは、
そんな怪物な爆弾くんを「お母さん」を交えることで、
普通の人に戻してからとっちめるという所。

大人を怒らせると怖いのだ。
俺も何かあった時子供にきっちり復讐出来るような大人になりたい。


今回は「告白」にも使用されてるレディへで。
使用された「Last Flowers」という曲の音源はレアらしいのだが、
映画の公開に合わせて、「IN RAINBOWS」にこの曲足して販売されるんですって。
商売うまい。

IN RAINBOWS。
良いアルバム、だと思います。多分。
なぜ多分、なのかといえば、
レディへは大体掛けてたら寝てしまうからです。
おやすみなさい。