「philharmonic or die」くるり | 君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

中学から買い始めたCDがあまりに増え、自分で何を持ってるか把握出来なくなってきた。そのため同じCDを2枚買うという事件を産むこととなる(4回)。

この悲劇を五度繰り返さぬよう一枚一枚確認していこうという、

ブログにするほどでもない内容のブログなのだ。

$君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)-ordie

先日、会社へとチャリを飛ばしていたら、
近くの裁判所前に人だかりが。
どうやら、報道陣。
前を通り過ぎる際、その一人が身を乗り出して俺に声を掛ける。

「裁判員の方ですかっ!?」

こっちは結構なスピードで自転車を漕いでいるのだが。
裁判員に会った事は無いが、まずチャリで現れないだろ。
という訳で、お前、死刑!!
俺が裁判員じゃなくて助かったな!!


いや、もしかしたらあれは新手のナンパだったのかもしれない。
相手は男だったが。
女性に声を掛ける第一声として「裁判員ですか?」
というのはなかなか時事ネタとして良いような気がする。
とはいえ、俺はナンパなどした事が無い、心の童貞を抱えた人間だ。
そういう女性に対する気持ちを
うまくぶつけられずにこの歳になってしまった事が
ずっとコンプレックスになっている。

という訳で、映画「色即ぜねれいしょん」を観てきました。
以下にはその感じた色々を語るので、
まだ観ておらず、これから観る予定の人は、
ショッピングにでも行ってヤンキーに絡まれてて下さい。


多くの童貞君がそうであるように、
童貞的な作品に出会うとイチイチ「これは俺だ!」という気持ちになるのだが、
この主人公は、俺だ、と思うと同時に、
俺がなりたかった俺でもある。

俺の青春時代は
好きな子に告白する事も出来なかったし、
ラジオに出したハガキが読まれる事もなかったし、
セックスを求めて旅に出た事もなかったし、
文化祭でギターを掻き鳴らす事もなかった。
俺は20歳代から現在まで、
この頃のやり残しを拾うために生きてるような気がする。
それゆえか、銀幕の中の主人公を羨望の眼差しで見た。

我々の時代にはフリーセックス伝説は無かったが、
代わりにあったのは、
「ホテルに泊まればエロビデオが観放題らしい!旅に行こうぜ!」
というあまりにもレベルの低い可愛らしいもの。
俺はそれさえも行けなかった。

と、ここまで書いてきて気付いたのだが、
映画の感想よりも自分の青春時代ばかり思い出しては悔いている。
映画というものが、只のエンターテインメントではなく、
自分に何かをフィードバックするものなのならば、
その意味で、この映画は大成功だろう。

ただ、エンターテインメントとして見た場合、
少し物足りなさを感じたのも確か。
脚本が「リンダリンダリンダ」の向井康介だからか、
「アイデン&ティティ」に比べると派手さには欠ける。
向井脚本ならば山下敦弘の方が、
トモロヲ監督ならクドカン脚本の方が相性が良いのだろう。
とはいえ、色んな可能性を探らねば未来は見えない。
これはこれで良し。

キャストの殆どが役者を本業としていない方々で、
これが妙なリアリティとファンタジーを生む事に成功している。
くるり岸田、銀杏峯田、堀ちえみ、リリー・フランキー、
皆、演技の巧拙云々ではなく、腹の据わり方が決まっている点が素晴らしい。
演技自体は下手でも迷いが無いので安心して見てられる。

それは主人公渡辺大知にも言える事で、
監督と作品に絶対の信頼があるのだろう、
決してカッコつけるような演技は見せず、
100%「イヌ」になっている。
逆にラストのライブシーンの方が、
本業ということもあるのか、わざとらしさが見える程。

彼の本業は黒猫チェルシーなるガレージバンド、
マイスペで聴いてみると頗るカッコいい。
こういう若い世代がこういう音楽やってるのは頼もしい。
今調べたら、渡辺くん、1990年生まれって。ギャフン。

昨年のRSR、銀杏峯田の姿が異常に汚くなってたのは、
この映画の撮影の為だったんだな。

堀ちえみが可愛い。
コヤソニのキョンキョン、加藤紀子、
ニュース番組におけるのりピーと、
改めてアイドルの永遠の可愛さを再認識させられる。

そういや10年以上前、天王寺で堀ちえみ見た事あるんだ。
子供3人くらい連れて。
ビビるくらい可愛かったなぁ。


日本のロックを長年牽引し続け、
渡辺大知と並んだ時に、その体のバランスの悪さが如実に表れた
岸田繁率いるくるりのライブ盤。
DISC1がオーケストラとのライブ、
DISC2が京都磔磔での生々しいロックンロールライブ。
これが、無茶苦茶良いんだ。
どっちも良いのがくるりの凄い所。