昨日、終業後いつものように帰宅し、
パソコンとテレビ、そしてエアコンを点ける。
いつもと変わらない自宅の日常。
しかし、異変を感じたのは数分後だった。
すぐさま温風に包まれるはずの部屋の空気が、
一向に冷たいままだ。
エアコンを見るとランプが点滅している。
彼は俺に何か異常を知らせようとしていた。
再起動させても状況は一緒だった。
ランプが点いているということは、
エアコン本体は正常なのか。
俺は窓を開け、ベランダへ出た。
いつもなら悪魔のような声で唸るはずの室外機が、
寝ているかのように黙りこくっている。
既に日は没し、室外機はただの黒い物体にしか見えない。
一度部屋に戻りライトを手に取り、
もう一度室外機を覗く。
格子の向こうで、ファンがゆっくりと回転し、
今まさにその動きを止めようとしていた。
その動きはまるで俺に手を振り、
別れの挨拶をしているようだった。
「……室外機……？、
……！！
室外機ーーっ！！」
冬の夜空に俺の慟哭が響き渡った。
斯くして、俺の部屋には
暖房器具が亡くなってしまい、
俺はこの大寒波と戦う羽目になってしまった。
俺も腹をくくり、
厚着、首タオル、ニットキャップ、
ペットボトルにお湯を入れた
ゲリラ湯たんぽ等で応戦。
が、今朝のあまりの寒さに秒殺で白旗。
我が闘争は儚くも潰えた。
考えてみれば、古代の恐竜に始まり、
ナポレオン、ナチスドイツ、
「シャイニング」のジャック・ニコルソンに至るまで、
世の強者たちは悉く冬将軍に敗北してきた。
俺如きが身体一つで到底勝てる相手ではないのだ。
仕事終わりに早速電器店コジマへ。
看板には「安値世界一への挑戦」と書かれている。
無謀とも云えるその闘争心、意気に感じる。
ここで買えば間違いは無いだろう。
店内には多種多様、さまざまな暖房器具が並ぶ。
給油が面倒臭そうな石油系、
よく分からないけど面倒臭そうなガス系は避ければ、
残るのは電気系のみ。
電気ストーブは即効性はありそうだが、
ドンキホーテのような俺の部屋にあれをおけば、
いつか火事になりそうなのでこれも避ける。
電気ファンヒーターかオイルヒーター。
悩む所だが、俺は今まで
オイルヒーターなるものを使った事が無い。
形は蛇腹で気持ち悪く、
即効性も薄いらしいのだが、
ここは未だ見ぬ強豪に賭けてみよう。
社名はデロンギ。
やはり気持ち悪い名前だが、
何でもイタリアのメーカーだと云う。
成る程、同じ枢軸国のドイツが負けた冬将軍に、
敢えて戦いを挑むと云うのか。
ここにも無謀な闘争を挑もうとするヤツがいる。
送料が勿体ないので手で持って帰って、
ドキドキしながらも、早速スイッチオン。
なかなか温もらない。
しかしそれは想定内。暫し待つ。
温もらない。
想定は超えたが、時には辛抱も大事だ。待つ。
温もらない。
諦めて布団に入る。
結局まともに部屋が暖まったのは1時間後だった。
何でもオイルヒーターとは、
寒い部屋を温める、というより、
既にある程度温い部屋を保つ、
という機械らしい。
何だよそれ！！
と云う訳で、ゲリラ湯たんぽと併用してます。
倖田來未さんが
「陽水は35歳を過ぎて腐った」
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/entertainment/koda_kumi/?1201951123
と爆弾発言したと聞いたので、
ブログ内容と何の関係も無いが、これで。
民生とのユニット第二弾。
悪くはないが、前作やPUFFY仕事の方がキャッチーで好き。
ダブルドライブ/井上陽水奥田民生
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